キャットフードの添加物-トコフェロール

トコフェロールはビタミンEのことで、脂溶性ビタミンの一種です。
抗酸化作用があり、老化を防止するビタミンとして注目されています。
自然界に広く存在し、植物や藻類、藍藻類などの光合成により生成されます。
医薬品や食品、飼料など、疾病の治療や栄養補給、食品添加物の酸化防止剤として使われています。

キャットフードに添加されるトコフェロールには、その抗酸化作用から、活性酸素によるダメージからの保護があります。
成長期、高齢期、疾病時、激しい運動による酸化ダメージや筋肉の破損を軽減します。
脂肪の酸化も抑え、過酸化脂質の生成を抑制する働きがあります。
善玉といわれる不飽和脂肪酸も、過剰摂取すると活性酸素と結合し、過酸化脂質となります。
トコフェロールは過酸化脂質に働きかけ、細胞膜を傷つけ、がんや動脈硬化など老化の原因になることを防ぎます。
また、不飽和脂肪酸の過剰摂取により脂肪が変性して炎症が起こる黄色脂肪症を抑制する作用もあります。
さらに、慢性腎臓病では、酸化によりトコフェロールとビタミンCが低濃度となり脂質が酸化します。
トコフェロールを摂取することにより、腎臓病の進行を抑制する働きもあります。
妊娠中ではトコフェロールの血中濃度が低下するため、補給することも必要です。
ビタミンEを過剰に摂取すると、毒性は低いものですが、血液が固まるのに時間がかかるようになります。
逆に不足すると、筋力の低下、生殖障害、網膜変性、脂肪組織の変色などがあります。
また、皮膚や免疫系の障害も起こるといわれています。

普段与えているキャットフードでトコフェロールが不足することはほとんどありません。
植物油や子実類、穀物など植物由来のものや、レバーなどの動物性食品にも含まれていますので、必要に応じて与えるといいでしょう。
とくに、妊娠中の猫には食品でもいいのですが、赤ちゃんに胃を圧迫されてあまり食べられないような場合は、サプリを利用してもいいでしょう。
ただし、脂溶性のため体内に蓄積しやすいものですから、過剰摂取にならないように適量を守ってください。