キャットフードの栄養素-マグネシウム

マグネシウムは、酵素の働きを補助するミネラルです。
とくに、アミノ酸や脂肪酸をエネルギーに変えるエネルギー代謝をはじめとする300以上の代謝に関わり、心筋・骨格筋・神経組織などの身体の機能を正常に維持するために重要な役割を果たしています。
哺乳類や鳥類、魚などの骨に含まれており、骨粉などとしてペットフードに含まれています。
心臓にとっては、神経伝達や筋肉の収縮に欠かせない成分で、心臓の健康維持に重要な働きをしています。
不足すると、低マグネシウム血症やうっ血性心不全、不整脈などを心血系に悪影響を与える可能性がありますので、充分に摂取することが大切です。

また、リンやカルシウムと同様に、骨や歯の重要な構成成分で、骨を安定させる働きがあります。
マグネシウムが不足すると、発育の遅れや筋肉の虚弱、関節の過伸展、痙攣、神経障害、高血圧、食欲不振などの症状が現れます。
逆に過剰摂取すると、尿路結石など泌尿器関連の病気の原因にもなります。
尿路結石は、成長期から成猫期にかけてマグネシウムによる結石になる可能性が高く、成猫期の半ばほどからはカルシウムによる結石になる可能性が高まります。
結石は、ミネラルの濃度だけではなく、尿のphや尿量など複数の要因が重なったことにより発生します。

また、リンが多く、カルシウムが不足していると、血中のリンとカルシウムのバランスを取るために、骨を溶かしてカルシウムを生み出すこともあります。
重要なのはリンやマグネシウム、カルシウムなどのミネラルのバランスです。
いたずらに特定のミネラル成分を増やしたり、減らしたりするのは、栄養素のバランスを崩し、病気のリスクを高めるだけです。

最近は、9歳、11歳、13歳など細かく年齢による栄養素の割合を調整したキャットフードが多く見られます。
年齢に応じて、マグネシウムを低減したもの、カルシウムを低減したものとフードを選び、与えるだけで、ミネラルバランスの取れた食事ができ、多くの病気のリスクを回避することができます。