キャットフードの添加物-リシリジン・アンモニエート

キャットフードの添加物グリシリジン・アンモニエートは、グリチルリチン酸アンモニウムといわれ、保存料として使われる甘草の根に含まれる有効成分です。
甘味は砂糖の30~50倍、ショ糖の150倍といわれています。
1970年代には人工甘味料の安全性への不安から、同じ植物由来の甘味料ステビアとともに一般的に使用されましたが、甘草の独特の味のため甘味料としてはあまり好まれず、その高い薬効を活かした医薬品や化粧品に用いられることが多いものです。
医薬品としては、消化性潰瘍や去痰薬、水虫・たむし用薬、鼻炎用内服薬、抗炎症、抗アレルギー薬など。
化粧品としては化粧水や乳液からボディーローション、ネイルケアまで全身です。
ただし、高ナトリウム血症や低カリウム血症、浮腫、高血圧など偽性アルドステロン様の副作用が懸念されるため、1日の摂取量が制限されています。

グリチルリチン酸アンモニウムの毒性については、日本医薬品添加剤協会の試験では人の摂取許容量の数倍から10倍以上の量をマウスに30日間連日投与した結果、遺伝毒性と生殖発生毒性に大きな異常は見られませんでした。
さらに、継続したところで、肝臓や腎臓での変異が見られたということです。
食品安全委員会の動物用医薬品専門調査会の報告では、代謝・残留、毒性、発がん性、遺伝、生殖、奇形などの様々な試験において、摂取許容量のを守っていれば問題はないとされています。
グリチルリチン酸アンモニウムを使用した食品を通して健康に影響を与える可能性は極めて低いということです。

キャットフードに含まれるグリチルリチン酸アンモニウムを有害だとする方が多いのは、きっと、愛猫の健康を懸念されるからでしょう。
しかし、私たちが口にする醤油や味噌に使われています。
食品への使用は用途は限られていますが、醤油や味噌を口にしない方はほとんどおられないでしょう。
危険なものを食べていると思われた方はあるでしょうか。
グリチルリチン酸アンモニウムも他の保存料とのバランスを考慮して、少量で効果的にキャットフードに配合されますので、安全性は高いものです。