キャットフードの添加物-アスコルビン酸

アスコルビン酸は、水溶性ビタミンCとして機能する有機化合物です。
食品添加物の酸化防止剤として広く利用されています。

キャットフードに含まれるアスコルビン酸は、酸化防止剤としてだけではなく、猫の健康維持にも有用なものです。
アスコルビン酸の働きには次のようなものがあります。
コラーゲンの形成促進、白血球の作用増加による免疫機能強化作用、腸内での鉄分とカルシウムの吸収促進、傷の回復促進、葉酸を不活性形態から活性形態へと変換、病気の感染防止、体内での成化学反応のコントロール、血管壁の健康維持、赤血球とホルモンの合成、壊血病予防、アレルギー因子の作用抑制、発がん性物質からの保護など多岐にわたります。

健康な猫では、通常体内で生成できるため、必ずしも必要なものではありませんが、慢性腎臓病になると酸化ストレスもあり、ビタミンCとビタミンEが低濃度となり、脂質が酸化しやすくなります。
アスコルビン酸を取り入れることにより、強力な抗酸化力を持つビタミンEを再生し、抗酸化成分として作用します。
これにより、加齢や運動による酸化ストレスや、関節炎などの病気の予防や治療に効果を表します。
成長期、高齢期、疾病時などに有効で、子猫のワクチン接種後の抗体生産量が増加した、激しい運動による酸化ダメージや筋肉の損傷が軽減したという報告があります。
健康維持や病気予防のためには毎日与えることが望ましいものですが、キャットフードには十分なアスコルビン酸が含まれており、また、体内でも生成できますので、とくに付加して与える必要はありません。
病気で肝臓での生成が十分にできない、あるいは、重度の脂肪吸収不良がある場合は、添加が必要となることもあります。
子猫や妊娠中、授乳中の猫は多くのアスコルビン酸を必要とする時期ですが、たくさんのフードを摂ることができませんので、サプリメントなどで補ってあげることもいいでしょう。
多少多く摂ったとしても、水溶性ビタミンですから身体に蓄積されることはなく、害もありません。